No Pen, No Life

ボールペン改造と万年筆(素人)調整

LAMY safari/Al-star で Platinum Preppy Nib を使う 〜完成編〜

 以前、Platinum Preppy の Nib を改造して LAMY で使えないかという試みをご紹介しましたが、前回は、 Nib の改造だけで実際に LAMY に載せ替えるだけの度胸がありませんでした。実は、今でもその度胸はないのですが......

 しかしながら、載せ替えたら実際にどうなるのかという確認ができる環境を整えたので、ご紹介します。

 結果です。

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 ペン芯に Platinum Nib が載ってます。
 実はこのペン、LAMY safari ではありません。所謂中華万年筆の LAMY safari コピーです。細かくは safari とは異なりますが、パッと見は safari です。
 さらにペン芯も元々このペンで使われていたペン芯ではなく、中華製の補修部品を手に入れてそれを使っています。
 それでも、LAMY safari で載せ替えればこんな感じになるのだという参考にはなります。


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真正 LAMY safari と比べてみました。載せ替えに使った中華ペン芯が奥まで入りきらずに少々飛び出てますが、 Platinum Nib の短さをカバーしてバランス的には悪くないかと思います。ただやはり短い分、ずんぐりした印象になりますね。


 裏はこんな感じです。

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 中華ペン芯の先を、Platinum Nib のペンポイントと干渉しないように 1mm ほど削ってます。また、上から見た際にペン芯が Platinum Nib の横からはみ出して見えないようにペン芯の先の左右も削り込んでいます。

 インクを入れて使ってみました。書き味は Platinum そのものですが、safari のガイド(親指と人差し指の当たる窪み)があることで、Platinum と safari のいいとこ取りしたような感じになりました。Platinum の 02 Nib を使えば LAMY safari では得られない極細の万年筆となりますし、応用は色々考えられます。
 ただし、LAMY safari にこの改造を施すのは度胸が必要ですので、そこだけハードルが高いです。

ダイソー万年筆の遊び方

これまでも何度かダイソー万年筆を取り上げましたが、色々改造している他のダイソー万年筆もまとめてご紹介します。

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これまでに買ったダイソー万年筆は合計4本。全て白軸です。見た目が同じなのでマステなどを貼って区別できるようにしています。ここでは、とりあえず上から #1 〜 #4 としておきます。以下、それぞれの詳細です。


#1

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すでにご紹介済みのボールペン化したものです。

初めて買ったダイソー万年筆だったのですが、インクフローが悪くて、ドバドバ出るのと全く出ずに掠れるの繰り返しで、何とかしようとしてペン芯を痛めてしまい、万年筆としての使用は諦めボールペン化しました。その顛末は前述の通りです。

今ならペン芯を何とかインクフローの良い状態に出来ると思いますが、当時は知識もスキルもなくペン芯を痛めてしまいました。こうした失敗を繰り返して知識もスキルも上がってます。そういう意味で、108円で買える万年筆はありがたいです。失敗しても懐が痛みませんから。


#2

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これもご紹介済みのスタブ化したものです。

以前ご紹介した通り、机の上から落下してペンポイントを曲げてしまい、元に戻そうとしてペンポイントを割ってしまいました。ダイソー万年筆は落として曲げてしまったら元には戻せないようです。その際は、スタブ化が一番お手軽で使い出があろうかと思います。


#3

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これには、JINHAO の Nib が付いてます。

JINHAO の LAMY safari もどきを持っていたのですが、キャップを閉めようとしたと際に Nib の片側だけがキャップに引っ掛かってしまい、見事に曲がってしまいました。 Nib の左側が前を向き、右側が上を向いている状態になってしまいました。しばらく放っておいたのですが、どこまで戻せるかチャレンジしてみようと思い、色々やってみたところある程度戻せたのと、ちょっとした太字だったので、太字 Nib として復帰させました。Brillo Nib と違って、ペンポイントが割れることは無かったです。

元の #3 Nib は、ペンポイントが左右アンバランスだったので、左を削って細字 Nib となり、今は保管してます。


#4

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DAISO の Brillo Nib が付いていますが、この Nib は元々は #1 に付いていたものです。

では、元の #4 Nib はどうなったかというと、以前ご紹介した Concorde Nib になってます。


以上のように、最終的に使えなくなっても懐が痛むことがないので、スキルを磨くにはダイソー万年筆は最適です。また、正直言ってダイソー万年筆に当たりはないので、すなわちどれを買っても必ずハズレを引くことになるので、何らかの手を加える必要があります。そういう意味でも万年筆調整のスキルを磨くには最適のチョイスとなります。

ダイソー万年筆をコンコルドニブにしてみた

以前、ダイソー万年筆をスタブニブ化したものをご紹介しましたが、今回は別個体のダイソー万年筆をコンコルドニブ化したのでご紹介します。

最近は字を書く際は主として万年筆を使っていますが、ふとしたキッカケで呉竹の筆ペンを入手して使ってみると、これがなかなか面白い。普通の毛筆とは違い、万年筆で書くように書いても毛筆で書いたかのように書けます。「筆ペンなんだから当たり前」と思われるかもしれませんが、毛筆ではうまく字が書けません。筆圧のかけ方が、万年筆や筆ペンとは全く異なるのです。が、筆ペンは万年筆よりほんの少し筆圧を下げるだけで、万年筆とは違った味のある字が書けます。

ついでに呉竹の筆ペンのご紹介をしておくと、インクカートリッジはプラチナ互換になっているようで、プラチナのカートリッジインクを挿して使うこともできますし、なんならプラチナのコンバーターも使えます。なので、なんならブルーブラックの筆ペンにもなり得ます。もちろん、呉竹はそんなこと推奨していませんが。今現在、プラチナのカートリッジ黒を挿して使ってます。

筆ペンを使っていると自ずと思い至るのが例の「ふでDEまんねん」です。買ってしまおうかな、と思っていた矢先に net で見つけたのが、普通の万年筆を ふでDEまんねん化 あるいは コンコルド化 している方々です。これは是非やってみたいと思い、やってみました。ふでDEまんねん化 と コンコルド化 どちらがカッコいいかと言えば断然 コンコルド化 です。という次第で実行です。

こんな感じになりました。

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やり方は簡単.......では有りませんでした。小型のラジオペンチを使ってニブの先をコンコルド状態に曲げる、というところは文章にしてしまえばそれだけなのですが。

もとは 100円の万年筆ですので躊躇なく改造出来ますが、少々てこずりました。最初はペンポイント(所謂イリジウム)も残してコンコルド化する予定だったのですが、結局ペンポイントは割れてしまいました。何が難しいかと言うと、スリットの幅を理想的な状態に保ったままニブを曲げることです。ニブを曲げること自体は簡単なのですが、それに伴って曲げた部分のスリットが開いてしまいました。その開きを戻そうと力をかけると、曲げた部分のスリットは適切な幅に戻ったのですが、今度はペンポイント部分のスリットが開いてしまいました。そこでペンポイント部分だけスリットを狭くしようと力を入れたらあっさりペンポイントが割れて取れてしまいました。こうなってしまった以上、スタブ化で養った技術を駆使してペンポイント無しでコンコルド化するしか有りません。逆に、ペンポイント部がなくなってしまうとスリット幅の調整は割と楽に出来ました。後は、スタブ化した時と同様にペンポイント無しのペン先を引っかからないよう研ぐだけです。時間はかかりましたが、なんとか研ぐことができました。

完成したコンコルドニブで書いたのが、以下です。

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上側が裏(ニブの曲げた部分)で書いた字で、下側が表(ペン先)で書いた字です。線幅 6.5mm のノートに書いています。
「ふでDEまんねん」もそうだと思いますが、特に意識して書く際の角度を変えなくても、ペン先の緩急だけで十分筆で書いた感を楽しめます。「ふでDEまんねん」に対して言われている通りインクの消耗量も半端ないので、サンプルとして付いてきたけど使う機会のない黒インクカートリッジを筆で書いた感を味わいながら消費したいと思います。

LAMY風コンバーターをLAMYで使用可能にする

更によくわからないタイトルとなっています。例によって別の表現をすると
「見た目は LAMY safari/Al-star のコンバーターとして使えそうだけど、LAMY safari/Al-star で使うと口が緩くてインクが漏れてしまう中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)を真正LAMY safari/Al-star で使用可能にする」ということです。

作り方は簡単.....例によって三行で説明できます。
 1. LAMY のインクカートリッジから”口”のパーツを取り出す。
 2. 中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーターの”口”付近を輪切りにする。
 3. 2.の輪切りにしたコンバーターに 1.のパーツをはめ込む

つまり、やることは前回の「プラチナコンバーター化」と同じです。一点だけ異なるのは LAMY のインクカートリッジを使用すること。"口"のパーツの外し方もプラチナカートリッジと同様ですので省略させていただきます。
注意点としては、LAMY の"口"のパーツは柔らかくて割れ易いので、取り扱い要注意です。最悪、使用中に割れてしまうことも考えれれます。

実は、中華コピーの LAMY safari に LAMY インクカートリッジを挿したら口が割れてインクが全漏れしたことがあります。原因は中華コピーコンバーターの口は内径が大きめで、ペン側も太めに作ってあったため LAMY インクカートリッジの口が割れたということなのですが、ほんの僅かなサイズ違いでも簡単に割れてしまうのが LAMY インクカートリッジの口です。
何れにせよ、LAMY インクカートリッジの"口"のパーツは割れ易いのでくれぐれもご注意を。

もう一点。LAMY インクカートリッジの"口"のパーツはカートリッジ本体に熱圧着されているようで、ポロリとは外れません。"口"のパーツをカートリッジ本体から引き剥がすようなことになりますので、外れた"口"のパーツは見た目あまり美しくないです。が、使用には耐えられる程度ですので、見た目を気にせず使ってます。 

出来上がりはこの様になります。

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元の「中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)」はこんな感じです。いかにも LAMY safari/Al-star で使えそうに見えます。が、真正 LAMY の safari/Al-star に挿してもゆるゆるで使えません。インク漏れどころか挿すことさえままなりません。
なお、「中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)」にはサイズが色々あって、今回の改造には向かないものもあるのでご注意を。具体的には、赤いつまみの部分が太くて真正 LAMY safari/Al-star には入らない物が存在します。この改造を施す前にその点は確認しておいたほうが良いかと。

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で、取り外した LAMY インクカートリッジの"口"のパーツはこんな感じです。カートリッジ本体から剥がした跡がどうしても残ります。ただ、剥がした部分は、コンバーターに入るので、見た目は多少マシになります。

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真正 LAMY Al-star に挿してみました。元の「中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)」には本体横にポッチが付いてないので、"口"だけで固定することになります。元々インクカートリッジにはポッチは付いてないですし、他のブランドの万年筆のコンバーターにもポッチは有りませんので、十分使用には耐えられるとは思いますが、注意が必要です。特にこのコンバーターでインクを吸い上げる際、首軸を持って赤いつまみを回していると"口"の部分が滑って回ります。最悪、コンバーターが抜けてインクまみれになる可能性もありますので、インク吸い上げ時には十分な注意が必要です。

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現時点で、Al-star で使っています。一応使えています。インク吸い上げ時にコンバーターが外れそうになりました。インクカートリッジの"口"のパーツは滑り易いように作られているようです。

再度書いておきますが、LAMY インクカートリッジの"口"のパーツは割れ易いので、恒久的に使うことは出来ないと思います。数回使ったら潔く捨てましょう。


注意
⒈ コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまうという事故が起こる可能性があります。
もちろん、同時にインク漏れも起こります。
⒉ 万が一、コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまった場合は、先の細いラジオペンチ、ピンセットなどで取り外すことが出来るかもしれません。

LAMY風プラチナ用コンバーターの作成

LAMYなんだかプラチナなんだかよくわからないタイトルとなっていますが、別の表現をすると
「見た目は LAMY の純正コンバーターに見えるけど、使えるのはプラチナの万年筆、という変態コンバーター」
を作ってみました。

作り方は簡単.....三行で説明できます。
 1. プラチナのインクカートリッジから”口”のパーツを取り出す。
 2. 中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーターの”口”付近を輪切りにする。
 3. 2.の輪切りにしたコンバーターに 1.のパーツをはめ込む

出来上がりはこの様になります。

conv_000


当然ながら何の問題もなくプレピーに挿せます。

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インクを吸い上げるとこんな感じで使えます。

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三行で説明しましたが、コツもあるので詳細を説明しておきます。

まず、インクカートリッジから”口”のパーツを取り出す手順ですが、以下のようにすれば2〜3分程度で取り出せます。
まず、青線の部分に切り込みを入れます。切ってしまう必要はありません。カッターを使って深さ0.5mm 程度の傷をつけるくらいのつもりで切り込みを入れます。この切り込みは後で入れても良いのですが、この段階でやっておくとやり易いのでまずやっておきます。

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次に、赤線の部分を輪切りにします。”口”のパーツの端から数ミリ離れたところを輪切りにします。

[conv_Red]

conv_Red


輪切りが終わったら、黒線の部分に切れ目を入れます。先程の青線の切り込みに合わせるように切ります。

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切れ目の左右をラジオペンチで掴んで引っ張るようにしてカートリッジを引き裂きます。

conv_P2


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さらに切り裂くと”口”のパーツが簡単に取れるようになります。

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もう一つの構成要素「中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーター」
は、こんな見かけのものです。

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LAMY純正コンバーターを使っても良いですが、お高いのでこうしたお遊びには不向きかと思います。
LAMY純正コンバーターを使うくらいならば純正のプラチナ用コンバーターを買えば良い話ですし。
ということで「LAMY 風(出来損ないコピー)コンバーター」を使います。
別の安価な中華コンバーターでも良いのかもしれません。プラチナの”口”のパーツが入るだけの太さが必要なので太いものが望ましいのですが、太過ぎると今後は"口"のパーツが緩く入って、コンバーターを首軸から抜く時に"口"のパーツだけ首軸に残ってしまうという事故も起こりかねません。"口"のパーツが何とか押し込める程度の「LAMY風(出来損ないコピー)コンバーター」が最適かと思われます。

輪切りにするとこんな感じになります。

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この輪切り部分に取り出したプラチナの”口”のパーツを挿しこみます。
少々力づくで入れる必要があるので、その点ご注意ください。最悪割れる場合がありますし、使っているうちに割れることもあろうかと思います。そういうこともあるという点を認識しておいてください。
一方、簡単に入ってしまうようでは首軸からコンバーターを抜く際に"口"のパーツだけ首軸に残ってしまうという事故が起こる可能性もあります。割れない程度に力づくで押し込める、という程度がちょうど良いです。

で、完成です。

conv_LPl

注意
⒈ コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまうという事故が起こる可能性があります。
使用は、替えのきく Preppy などのみとしてください。間違っても Century #3776 などで使用しないように。
⒉ 万が一、コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまった場合、次のような方法で”口”のパーツを取り出せるかもしれません。まず、別途新たな「LAMY 風(出来損ないコピー)コンバーター」を用意して、同じように”口”付近を輪切りにします。輪切りにした部分を万年筆内部に残ってしまった”口”のパーツに押し込みます。その後ゆっくりとコンバーターを抜けば”口”のパーツを掴んだまま抜くことができるかもしれません。
3. 万が一、"口"のパーツだけ首軸に残ってしまったら、"口"のパーツの外側と首軸との隙間にゼムクリップの"U"の部分を押し込んで、勢いよく引っ張ると取れるかもしれません。取れない場合は潔く諦めましょう。諦められる Preppy などでの使用が望ましいかと思います。
ギャラリー
  • LAMY safari/Al-star で Platinum Preppy Nib を使う  〜完成編〜
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