またまたダイソー万年筆です。
20180709_daiso_00

 元のお値段を考えると色々と遊び甲斐のある素材です。見た目もそれほど悪くないですし。
 ただ、この万年筆に限って言えば割とよく知られた物なので、一目で「ダイソー万年筆」とばれてしまいますが........。
 そこで、「ダイソー万年筆!!」と言われても「君が思っているものとは違うよ」と言い返せるような改造です。そもそも、その目的のために改造するほどのものでもないですが。
 ではなぜ改造したかというと、これもニブの調整に失敗してゴミ箱行き確定だったからです。

 元々この固体は、フローが悪くてインクが出るときはドバッと出るのですが、書いているとそのうちまったく出なくなる固体だったのです。原因は、ニブとペン芯が密着してなくてインクを正しくペン先まで導けてないことでした。
 今なら正しく調整できる自信があるのですが、その状態を発見したときは [ ペン芯をニブのカーブに合わせて削る ] という荒業で調整してしまったのでした。とりあえずは使えるようになったのですが、その後も色々あってニブとペン芯は別の用途に使うことになりました。
 そして残った軸が、ゴミ箱に行くか、別の用途を模索するか、という選択となった次第です。

 とあるブログで、このダイソー万年筆の軸をキャップ式シグノ用のリフィルを使うための軸として改造している記事を見つけたので、同じようにボールペン用のリフィルが使える軸にしようと思いつきました。
 私は、ボールペンは水性 ( A 所謂 300系 ) かゲルインク ( J あるいは K ) リフィルを使いたいので、それらに合う改造を施すことにしました。

 で、いきなりですが以下のような姿になりました。
20180709_daiso_00_all


20180709_daiso_01_ball
 今は、 OHTO の C-305 を入れてます。
 ペン先の出方が少々心もとないですが、これについては後述します。

 作業手順として、まずはニブとペン芯を抜き取ります。私の場合は既に抜き取り済みでしたが。
 その後、ドリルでリフィルが入るように穴を開けていきます。後ろから 6mm 径のドリルの刃を入れて深さ 24mm 程のところまで穴を拡げています。この穴の深さは最終的にどういう形状にするかによってケースバイケースかと思います。
20180709_daiso_02_drill

 元の万年筆にはないボールペン軸特有の形状にするために、先端に別の部品を取り付けています。
 これをどこからどのように調達するかがこの改造のポイントになるかと。
 私の場合は、たまたま景品としてもらった安物ボールペンの先がちょうど良かったのでそれを流用して、瞬間接着剤で先端に接着しました。形状的にはちょうど良かったです。同じようなゴミ寸前のボールペンの先端を切り落として流用するなどの手もあるでしょうか。

 そして、最後に同軸の奥に小さなスプリングを入れて完成です。OHTO のリバティなどにも同じようなスプリングが入っていて、リフィルを後ろから押さえてますので、その模倣です。


 完成した軸に色々なリフィルを入れてみました。

20180709_daiso_03_ohto
 まずは、OHTO C-305 です。
 前述のとおりペン先の出方が心もとないですが、これは別のリフィルを入れたときにちょうど良いように調整しているためです。

20180709_daiso_04_jetstream
 これは Jetstream を入れた場合です。少々ペン先が出すぎているようにも思いますが、Jetstream ですのでこれくらいでちょうど良いのでしょう。また、リフィルの入る穴の内径は 6mm になっていますが、6.1mm 径 (K) の Jetstream がちょうど良い具合に入ります。

20180709_daiso_05_signo
 Signo です。実は最初から Signo を入れるつもりで穴を調整しましたので、ちょうど良い感じでペン先が出ているかと思います。Signo も リフィルは外径 6.1mm ですので良い具合に入ります。

20180709_daiso_06_ballsign
 これは Ballsign を入れてます。外径 5.5 mm のリフィルですので、緩々です。
ペン先の出具合は、まぁこんなもんでしょう。

20180709_daiso_07_energel
 Energel です。これもちょうど良い感じでペン先が出てますね。

20180709_daiso_08_sarasa
 最後は sarasa ですが、これは OHTO C-305 と同じくペン先があまり出てません。
 リフィルの形状に依存するので、これは致し方なしです。
 sarasa に合わせると他のリフィルが出過ぎるので、妥協です。


 ゴミ箱行き寸前のダイソー万年筆の軸をまたしても救ってしまいました。
 (画像のホワイトバランス、バラバラ ........ )