今回は不可逆改造ですので、後戻りはできない改造となります。

 まず、LAMY Safari/Al-star ですが、その Nib のペンポイントの太さは EF = F = M とも言われています。
 私も 太さ M 並みの EF Nib Safari を所有しています。バラつきと言ってしまえばそれまでですが、Safari/Al-star の Nib は概して太目と言ってよいでしょう。
 がしかし、Safari/Al-star で Platinum, Pilot, Sailor 並みの EF Nib を使いたいという欲求もあろうかと思います。今回はその欲求を満たすべく、Safari/Al-star で日本製並みの EF Nib を使うための改造です。

 方法は2つあるかと思います。
   1. Safari/Al-star の Nib を研いで、真の意味での EF あるいはそれよりも細くしてしまう。
   2. 日本製万年筆の F or EF Nib を safari/Al-star で使う。

 "方法 1." は誰でも思いつくことですし、net 上で探せば実際にやっている例も見つかりますので、ここは敢えて "方法 2." で行きたいと思います。
 その方法は Preppy の Nib を safari/Al-star で使えるようにする、です。
 実は、どこかの Web で「Preppy の Nib を Safari で使っている」という文章を読んだことがあります。文章だけで実際の写真などは見たこと無いのですが、確かに Preppy のNib を見てみると、Safari/Al-star の Nib に似通った特徴があります。
  ・ Nib が直線的に形成されている。
  ・ Nib をペン芯に挟みこむような構造で、Nib 全体が露出している(首軸に入る部分が無い)

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 何とかなりそうです。(撮影には事情により Preppy の 03 Nib と 05 Nib が混在しています)
 そこで、Preppy Nib を safari/Al-star のペン芯に入れようとすると、

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入りません。

 まず、ペン芯に密着させるための Preppy Nib の両側の「爪」と言っていいんでしょうか、その「爪」の間隔が safari/Al-star のペン芯に対して狭すぎます。そして、その「爪」がペン芯を挟み込むにはペン芯との間に隙間がありすぎます。
 ですので、修正方向としては、Preppy Nib の「爪」の部分を横に広げると同時に、高さ方向を低くします。やりかたは、ペンチで「爪」を挟みながら、力任せに「拡げて、低くする」を実行するだけです。



 なんとか、できました。

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 Nib に多少歪ができてしまいましたが、何とか修正できました。
 これを safari/Al-star のペン芯に入れると、ちょうど良い具合に入ります。

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 ただし、長さ方向にはペン芯のほうが長いですし、上から見るとペン芯が Nib からはみ出て見えます。そこで safari/Al-star のペン芯を削り...............ません。safari/Al-star の改造はさすがに躊躇します。
 しかしながら、見た目さえ妥協すればこのままでも使用は可能です。Nib をペン芯に対して少し前方向に出せばペン芯が紙に当たることなく筆記することも可能です。とことん改造するなら、ペン芯を削るしかなさそうですが。

 という次第で、Safari/Al-star のペン芯を削る手前までの改造でしたが、 Preppy の Nib を改造すれば LAMY Safari/Al-star で使えることが確認できました。Preppy Nib は 03, 02 とかなり細いペンポイントの Nib がありますので、比較的安価に Safari/Al-star を極細万年筆として使用することが可能となります。