No Pen, No Life

ボールペン改造と万年筆(素人)調整

万年筆

LAMY safari/Al-star で Platinum Preppy Nib を使う 〜完成編〜

 以前、Platinum Preppy の Nib を改造して LAMY で使えないかという試みをご紹介しましたが、前回は、 Nib の改造だけで実際に LAMY に載せ替えるだけの度胸がありませんでした。実は、今でもその度胸はないのですが......

 しかしながら、載せ替えたら実際にどうなるのかという確認ができる環境を整えたので、ご紹介します。

 結果です。

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 ペン芯に Platinum Nib が載ってます。
 実はこのペン、LAMY safari ではありません。所謂中華万年筆の LAMY safari コピーです。細かくは safari とは異なりますが、パッと見は safari です。
 さらにペン芯も元々このペンで使われていたペン芯ではなく、中華製の補修部品を手に入れてそれを使っています。
 それでも、LAMY safari で載せ替えればこんな感じになるのだという参考にはなります。


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真正 LAMY safari と比べてみました。載せ替えに使った中華ペン芯が奥まで入りきらずに少々飛び出てますが、 Platinum Nib の短さをカバーしてバランス的には悪くないかと思います。ただやはり短い分、ずんぐりした印象になりますね。


 裏はこんな感じです。

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 中華ペン芯の先を、Platinum Nib のペンポイントと干渉しないように 1mm ほど削ってます。また、上から見た際にペン芯が Platinum Nib の横からはみ出して見えないようにペン芯の先の左右も削り込んでいます。

 インクを入れて使ってみました。書き味は Platinum そのものですが、safari のガイド(親指と人差し指の当たる窪み)があることで、Platinum と safari のいいとこ取りしたような感じになりました。Platinum の 02 Nib を使えば LAMY safari では得られない極細の万年筆となりますし、応用は色々考えられます。
 ただし、LAMY safari にこの改造を施すのは度胸が必要ですので、そこだけハードルが高いです。

ダイソー万年筆の遊び方

これまでも何度かダイソー万年筆を取り上げましたが、色々改造している他のダイソー万年筆もまとめてご紹介します。

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これまでに買ったダイソー万年筆は合計4本。全て白軸です。見た目が同じなのでマステなどを貼って区別できるようにしています。ここでは、とりあえず上から #1 〜 #4 としておきます。以下、それぞれの詳細です。


#1

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すでにご紹介済みのボールペン化したものです。

初めて買ったダイソー万年筆だったのですが、インクフローが悪くて、ドバドバ出るのと全く出ずに掠れるの繰り返しで、何とかしようとしてペン芯を痛めてしまい、万年筆としての使用は諦めボールペン化しました。その顛末は前述の通りです。

今ならペン芯を何とかインクフローの良い状態に出来ると思いますが、当時は知識もスキルもなくペン芯を痛めてしまいました。こうした失敗を繰り返して知識もスキルも上がってます。そういう意味で、108円で買える万年筆はありがたいです。失敗しても懐が痛みませんから。


#2

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これもご紹介済みのスタブ化したものです。

以前ご紹介した通り、机の上から落下してペンポイントを曲げてしまい、元に戻そうとしてペンポイントを割ってしまいました。ダイソー万年筆は落として曲げてしまったら元には戻せないようです。その際は、スタブ化が一番お手軽で使い出があろうかと思います。


#3

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これには、JINHAO の Nib が付いてます。

JINHAO の LAMY safari もどきを持っていたのですが、キャップを閉めようとしたと際に Nib の片側だけがキャップに引っ掛かってしまい、見事に曲がってしまいました。 Nib の左側が前を向き、右側が上を向いている状態になってしまいました。しばらく放っておいたのですが、どこまで戻せるかチャレンジしてみようと思い、色々やってみたところある程度戻せたのと、ちょっとした太字だったので、太字 Nib として復帰させました。Brillo Nib と違って、ペンポイントが割れることは無かったです。

元の #3 Nib は、ペンポイントが左右アンバランスだったので、左を削って細字 Nib となり、今は保管してます。


#4

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DAISO の Brillo Nib が付いていますが、この Nib は元々は #1 に付いていたものです。

では、元の #4 Nib はどうなったかというと、以前ご紹介した Concorde Nib になってます。


以上のように、最終的に使えなくなっても懐が痛むことがないので、スキルを磨くにはダイソー万年筆は最適です。また、正直言ってダイソー万年筆に当たりはないので、すなわちどれを買っても必ずハズレを引くことになるので、何らかの手を加える必要があります。そういう意味でも万年筆調整のスキルを磨くには最適のチョイスとなります。

ダイソー万年筆をコンコルドニブにしてみた

以前、ダイソー万年筆をスタブニブ化したものをご紹介しましたが、今回は別個体のダイソー万年筆をコンコルドニブ化したのでご紹介します。

最近は字を書く際は主として万年筆を使っていますが、ふとしたキッカケで呉竹の筆ペンを入手して使ってみると、これがなかなか面白い。普通の毛筆とは違い、万年筆で書くように書いても毛筆で書いたかのように書けます。「筆ペンなんだから当たり前」と思われるかもしれませんが、毛筆ではうまく字が書けません。筆圧のかけ方が、万年筆や筆ペンとは全く異なるのです。が、筆ペンは万年筆よりほんの少し筆圧を下げるだけで、万年筆とは違った味のある字が書けます。

ついでに呉竹の筆ペンのご紹介をしておくと、インクカートリッジはプラチナ互換になっているようで、プラチナのカートリッジインクを挿して使うこともできますし、なんならプラチナのコンバーターも使えます。なので、なんならブルーブラックの筆ペンにもなり得ます。もちろん、呉竹はそんなこと推奨していませんが。今現在、プラチナのカートリッジ黒を挿して使ってます。

筆ペンを使っていると自ずと思い至るのが例の「ふでDEまんねん」です。買ってしまおうかな、と思っていた矢先に net で見つけたのが、普通の万年筆を ふでDEまんねん化 あるいは コンコルド化 している方々です。これは是非やってみたいと思い、やってみました。ふでDEまんねん化 と コンコルド化 どちらがカッコいいかと言えば断然 コンコルド化 です。という次第で実行です。

こんな感じになりました。

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concorde_001


やり方は簡単.......では有りませんでした。小型のラジオペンチを使ってニブの先をコンコルド状態に曲げる、というところは文章にしてしまえばそれだけなのですが。

もとは 100円の万年筆ですので躊躇なく改造出来ますが、少々てこずりました。最初はペンポイント(所謂イリジウム)も残してコンコルド化する予定だったのですが、結局ペンポイントは割れてしまいました。何が難しいかと言うと、スリットの幅を理想的な状態に保ったままニブを曲げることです。ニブを曲げること自体は簡単なのですが、それに伴って曲げた部分のスリットが開いてしまいました。その開きを戻そうと力をかけると、曲げた部分のスリットは適切な幅に戻ったのですが、今度はペンポイント部分のスリットが開いてしまいました。そこでペンポイント部分だけスリットを狭くしようと力を入れたらあっさりペンポイントが割れて取れてしまいました。こうなってしまった以上、スタブ化で養った技術を駆使してペンポイント無しでコンコルド化するしか有りません。逆に、ペンポイント部がなくなってしまうとスリット幅の調整は割と楽に出来ました。後は、スタブ化した時と同様にペンポイント無しのペン先を引っかからないよう研ぐだけです。時間はかかりましたが、なんとか研ぐことができました。

完成したコンコルドニブで書いたのが、以下です。

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上側が裏(ニブの曲げた部分)で書いた字で、下側が表(ペン先)で書いた字です。線幅 6.5mm のノートに書いています。
「ふでDEまんねん」もそうだと思いますが、特に意識して書く際の角度を変えなくても、ペン先の緩急だけで十分筆で書いた感を楽しめます。「ふでDEまんねん」に対して言われている通りインクの消耗量も半端ないので、サンプルとして付いてきたけど使う機会のない黒インクカートリッジを筆で書いた感を味わいながら消費したいと思います。

LAMY風コンバーターをLAMYで使用可能にする

更によくわからないタイトルとなっています。例によって別の表現をすると
「見た目は LAMY safari/Al-star のコンバーターとして使えそうだけど、LAMY safari/Al-star で使うと口が緩くてインクが漏れてしまう中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)を真正LAMY safari/Al-star で使用可能にする」ということです。

作り方は簡単.....例によって三行で説明できます。
 1. LAMY のインクカートリッジから”口”のパーツを取り出す。
 2. 中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーターの”口”付近を輪切りにする。
 3. 2.の輪切りにしたコンバーターに 1.のパーツをはめ込む

つまり、やることは前回の「プラチナコンバーター化」と同じです。一点だけ異なるのは LAMY のインクカートリッジを使用すること。"口"のパーツの外し方もプラチナカートリッジと同様ですので省略させていただきます。
注意点としては、LAMY の"口"のパーツは柔らかくて割れ易いので、取り扱い要注意です。最悪、使用中に割れてしまうことも考えれれます。

実は、中華コピーの LAMY safari に LAMY インクカートリッジを挿したら口が割れてインクが全漏れしたことがあります。原因は中華コピーコンバーターの口は内径が大きめで、ペン側も太めに作ってあったため LAMY インクカートリッジの口が割れたということなのですが、ほんの僅かなサイズ違いでも簡単に割れてしまうのが LAMY インクカートリッジの口です。
何れにせよ、LAMY インクカートリッジの"口"のパーツは割れ易いのでくれぐれもご注意を。

もう一点。LAMY インクカートリッジの"口"のパーツはカートリッジ本体に熱圧着されているようで、ポロリとは外れません。"口"のパーツをカートリッジ本体から引き剥がすようなことになりますので、外れた"口"のパーツは見た目あまり美しくないです。が、使用には耐えられる程度ですので、見た目を気にせず使ってます。 

出来上がりはこの様になります。

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元の「中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)」はこんな感じです。いかにも LAMY safari/Al-star で使えそうに見えます。が、真正 LAMY の safari/Al-star に挿してもゆるゆるで使えません。インク漏れどころか挿すことさえままなりません。
なお、「中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)」にはサイズが色々あって、今回の改造には向かないものもあるのでご注意を。具体的には、赤いつまみの部分が太くて真正 LAMY safari/Al-star には入らない物が存在します。この改造を施す前にその点は確認しておいたほうが良いかと。

LAMY_conv_001


で、取り外した LAMY インクカートリッジの"口"のパーツはこんな感じです。カートリッジ本体から剥がした跡がどうしても残ります。ただ、剥がした部分は、コンバーターに入るので、見た目は多少マシになります。

LAMY_conv_002


真正 LAMY Al-star に挿してみました。元の「中華コンバーター(LAMY コピーの出来損ない)」には本体横にポッチが付いてないので、"口"だけで固定することになります。元々インクカートリッジにはポッチは付いてないですし、他のブランドの万年筆のコンバーターにもポッチは有りませんので、十分使用には耐えられるとは思いますが、注意が必要です。特にこのコンバーターでインクを吸い上げる際、首軸を持って赤いつまみを回していると"口"の部分が滑って回ります。最悪、コンバーターが抜けてインクまみれになる可能性もありますので、インク吸い上げ時には十分な注意が必要です。

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現時点で、Al-star で使っています。一応使えています。インク吸い上げ時にコンバーターが外れそうになりました。インクカートリッジの"口"のパーツは滑り易いように作られているようです。

再度書いておきますが、LAMY インクカートリッジの"口"のパーツは割れ易いので、恒久的に使うことは出来ないと思います。数回使ったら潔く捨てましょう。


注意
⒈ コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまうという事故が起こる可能性があります。
もちろん、同時にインク漏れも起こります。
⒉ 万が一、コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまった場合は、先の細いラジオペンチ、ピンセットなどで取り外すことが出来るかもしれません。

LAMY風プラチナ用コンバーターの作成

LAMYなんだかプラチナなんだかよくわからないタイトルとなっていますが、別の表現をすると
「見た目は LAMY の純正コンバーターに見えるけど、使えるのはプラチナの万年筆、という変態コンバーター」
を作ってみました。

作り方は簡単.....三行で説明できます。
 1. プラチナのインクカートリッジから”口”のパーツを取り出す。
 2. 中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーターの”口”付近を輪切りにする。
 3. 2.の輪切りにしたコンバーターに 1.のパーツをはめ込む

出来上がりはこの様になります。

conv_000


当然ながら何の問題もなくプレピーに挿せます。

conv_preppy_e


インクを吸い上げるとこんな感じで使えます。

conv_preppy_f


三行で説明しましたが、コツもあるので詳細を説明しておきます。

まず、インクカートリッジから”口”のパーツを取り出す手順ですが、以下のようにすれば2〜3分程度で取り出せます。
まず、青線の部分に切り込みを入れます。切ってしまう必要はありません。カッターを使って深さ0.5mm 程度の傷をつけるくらいのつもりで切り込みを入れます。この切り込みは後で入れても良いのですが、この段階でやっておくとやり易いのでまずやっておきます。

conv_Blue


次に、赤線の部分を輪切りにします。”口”のパーツの端から数ミリ離れたところを輪切りにします。

[conv_Red]

conv_Red


輪切りが終わったら、黒線の部分に切れ目を入れます。先程の青線の切り込みに合わせるように切ります。

conv_Black


切れ目の左右をラジオペンチで掴んで引っ張るようにしてカートリッジを引き裂きます。

conv_P2


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さらに切り裂くと”口”のパーツが簡単に取れるようになります。

conv_P5

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もう一つの構成要素「中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーター」
は、こんな見かけのものです。

conv_cnv01


LAMY純正コンバーターを使っても良いですが、お高いのでこうしたお遊びには不向きかと思います。
LAMY純正コンバーターを使うくらいならば純正のプラチナ用コンバーターを買えば良い話ですし。
ということで「LAMY 風(出来損ないコピー)コンバーター」を使います。
別の安価な中華コンバーターでも良いのかもしれません。プラチナの”口”のパーツが入るだけの太さが必要なので太いものが望ましいのですが、太過ぎると今後は"口"のパーツが緩く入って、コンバーターを首軸から抜く時に"口"のパーツだけ首軸に残ってしまうという事故も起こりかねません。"口"のパーツが何とか押し込める程度の「LAMY風(出来損ないコピー)コンバーター」が最適かと思われます。

輪切りにするとこんな感じになります。

conv_cnv02

conv_cnv03


この輪切り部分に取り出したプラチナの”口”のパーツを挿しこみます。
少々力づくで入れる必要があるので、その点ご注意ください。最悪割れる場合がありますし、使っているうちに割れることもあろうかと思います。そういうこともあるという点を認識しておいてください。
一方、簡単に入ってしまうようでは首軸からコンバーターを抜く際に"口"のパーツだけ首軸に残ってしまうという事故が起こる可能性もあります。割れない程度に力づくで押し込める、という程度がちょうど良いです。

で、完成です。

conv_LPl

注意
⒈ コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまうという事故が起こる可能性があります。
使用は、替えのきく Preppy などのみとしてください。間違っても Century #3776 などで使用しないように。
⒉ 万が一、コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまった場合、次のような方法で”口”のパーツを取り出せるかもしれません。まず、別途新たな「LAMY 風(出来損ないコピー)コンバーター」を用意して、同じように”口”付近を輪切りにします。輪切りにした部分を万年筆内部に残ってしまった”口”のパーツに押し込みます。その後ゆっくりとコンバーターを抜けば”口”のパーツを掴んだまま抜くことができるかもしれません。
3. 万が一、"口"のパーツだけ首軸に残ってしまったら、"口"のパーツの外側と首軸との隙間にゼムクリップの"U"の部分を押し込んで、勢いよく引っ張ると取れるかもしれません。取れない場合は潔く諦めましょう。諦められる Preppy などでの使用が望ましいかと思います。

LAMY safari/Al-star で Platinum Preppy Nib を使う

 今回は不可逆改造ですので、後戻りはできない改造となります。

 まず、LAMY Safari/Al-star ですが、その Nib のペンポイントの太さは EF = F = M とも言われています。
 私も 太さ M 並みの EF Nib Safari を所有しています。バラつきと言ってしまえばそれまでですが、Safari/Al-star の Nib は概して太目と言ってよいでしょう。
 がしかし、Safari/Al-star で Platinum, Pilot, Sailor 並みの EF Nib を使いたいという欲求もあろうかと思います。今回はその欲求を満たすべく、Safari/Al-star で日本製並みの EF Nib を使うための改造です。

 方法は2つあるかと思います。
   1. Safari/Al-star の Nib を研いで、真の意味での EF あるいはそれよりも細くしてしまう。
   2. 日本製万年筆の F or EF Nib を safari/Al-star で使う。

 "方法 1." は誰でも思いつくことですし、net 上で探せば実際にやっている例も見つかりますので、ここは敢えて "方法 2." で行きたいと思います。
 その方法は Preppy の Nib を safari/Al-star で使えるようにする、です。
 実は、どこかの Web で「Preppy の Nib を Safari で使っている」という文章を読んだことがあります。文章だけで実際の写真などは見たこと無いのですが、確かに Preppy のNib を見てみると、Safari/Al-star の Nib に似通った特徴があります。
  ・ Nib が直線的に形成されている。
  ・ Nib をペン芯に挟みこむような構造で、Nib 全体が露出している(首軸に入る部分が無い)

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 何とかなりそうです。(撮影には事情により Preppy の 03 Nib と 05 Nib が混在しています)
 そこで、Preppy Nib を safari/Al-star のペン芯に入れようとすると、

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入りません。

 まず、ペン芯に密着させるための Preppy Nib の両側の「爪」と言っていいんでしょうか、その「爪」の間隔が safari/Al-star のペン芯に対して狭すぎます。そして、その「爪」がペン芯を挟み込むにはペン芯との間に隙間がありすぎます。
 ですので、修正方向としては、Preppy Nib の「爪」の部分を横に広げると同時に、高さ方向を低くします。やりかたは、ペンチで「爪」を挟みながら、力任せに「拡げて、低くする」を実行するだけです。



 なんとか、できました。

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 Nib に多少歪ができてしまいましたが、何とか修正できました。
 これを safari/Al-star のペン芯に入れると、ちょうど良い具合に入ります。

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 ただし、長さ方向にはペン芯のほうが長いですし、上から見るとペン芯が Nib からはみ出て見えます。そこで safari/Al-star のペン芯を削り...............ません。safari/Al-star の改造はさすがに躊躇します。
 しかしながら、見た目さえ妥協すればこのままでも使用は可能です。Nib をペン芯に対して少し前方向に出せばペン芯が紙に当たることなく筆記することも可能です。とことん改造するなら、ペン芯を削るしかなさそうですが。

 という次第で、Safari/Al-star のペン芯を削る手前までの改造でしたが、 Preppy の Nib を改造すれば LAMY Safari/Al-star で使えることが確認できました。Preppy Nib は 03, 02 とかなり細いペンポイントの Nib がありますので、比較的安価に Safari/Al-star を極細万年筆として使用することが可能となります。

Platinum Century #3776 の引っかかり解消

 少し前に LAMY AL-star の引っかかり解消という内容の記事を書きましたが、今回は Platinum Century #3776 です。

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 できることなら、金ペンには手を加えたくなかったですね。素人が自分で調整すべきものとは思ってません。プロの手に任せるべきものでしょう。
 何が問題だったかというと、引っかかるのです。とっても。しかも私の #3776 は中字です。最初はペンポイントが荒れていて紙との摩擦が強いのかなと考えていたのですが、紙を引っかいていることが分かりました。こうなると書いていてもまったく楽しくありません。

 そこで、電車で行ける距離の場所でペンクリニックが行われるということだったのでもっていきました。ペンドクターとしてはかなり高名な方に見ていただくことになりました。待ち時間1時間半です。どのような高名な方かお察しいただけるかと。
 ようやく回ってきた私の順番。症状を説明させていただきました、はっきりと「引っかかる」と。で、どのような方法で解消していただけるのかとても期待しました。恐らく素人などには及ばないような高度なテクニックで引っかかりを解消してくださるに違いない.........。
 やっていただいたのは、耐水ペーパー(番手は不明)の上でペンポイントをクルクルと回すおなじみの処置でした。しかしながらそこはプロ、こんな単純な動作でも神の手によって引っかかりを解消してくれているに違いない、と期待しました。高名なペンドクター曰く「全然違いますよ」。期待に胸膨らませて試し書きしてみました...............はい、「『全然』変わりません」と心の中でつぶやきました。期待が大きかっただけに高名なペンドクターに面と向かって「変わらない」と声に出して言うことはできませんでした。
 持ち帰って自宅でいつものように書いてみましたがやはり引っかかります。さてどうするか。金ペンとはいえ、書いて楽しくないペンを無理して使ったり、そのまま使わず飾っておくのも不毛ですし、意味がありません。意を決して自分で調整することにしました。

 やり方は前回の LAMY AL-star に施したのと同じ要領です。
 まずはルーペでペンポイントを観察します。
 1 ペンポイントは左右でずれてないか?
    ずれてませんでした。さすが Platinum の金ペン。
 2 ペンポイントに紙を削るような成型不良はないか?
    これもなさそうです。さすが (以下略)
 3 ペンポイントのスリットのエッジの様子は?
    エッジが立っているようには見えませんが、丸くもなってません。

 何度か角度を変えて書いてみて、やはりスリットのエッジに問題がありそうと判断しました。

 ネットでいくつか引っかかり解消方法の記事を探しましたが、やはりスリットのエッジを研磨するのが王道のようです。ただし、研磨の仕方には色々あるようです。それらの方法も試してみたのですが思ったように研磨できず、結局、私には自分で考えた方法がぴったりでした。

 前回同様、スリットにラッピングペーパーを挟み込んで、スリットのエッジを削るようにペンポイントを紙に押さえつけながら前後に動かして削ります。今回は、#4000 ラッピングペーパーのみを使いました。何度か研磨と確認を繰り返してようやく納得のいくていどにまで引っ掛かりを解消できました。

 最終的なスリットのエッジですが、ルーペで見ても研磨できているのかできていないのかわからないほどでした。微妙なエッジが引っかかっていたと思われます。

 という次第で、私はやむにやまれず自己責任で金ペンの調整を敢行しましたが、お勧めはしません。
やはり、まずはペンクリニックに持っていくべきでしょう。

100均 DIY でインクスタンド

 万年筆インクの小分けは、TAMIYA の 10ml 瓶を使っている方が多いかと思いますが、私は全てのインクを一旦 10ml 瓶に入れて、そこからコンバーターで吸い上げるようにしています。元の大瓶(50ml 程度) に余計な不純物が入ったりするのを防ぐためです。
 しかしながら全色を 10ml 瓶でそろえると机の上もまとまらないので、インクスタンドを作ることにしました。元の素材は、セリアで買った小物用木箱です。この木箱に棚を2段追加して3段置きのインクスタンドとしました。

20180728_ink_stand_01


 横にちょうど5本の瓶が入るので、3段にすることによって15本の瓶が入るインク棚ができました。
 他の小物用箱を調達すれば、もっと多くの瓶が入る棚を作ることも可能かと思います。

 斜めから見るとこんな感じです。奥行きもちょうど良く、それぞれの 10ml 瓶を取り出すのも簡単です。奥行きは、背後に厚手のダンボールなどを入れれば更に浅くすることも可能です。
 10ml 瓶のインク残量が分かりにくいので、背後にアルミ箔を入れてインク残量が見やすいように使用と考えています。

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 このインク棚のおかげで机の上がすっきり片付きました。

ダイソー万年筆のスタブ化 Ver.2

 以前、ダイソーの万年筆をスタブ化しましたが、筆跡の線の縦横差があまりないので面白みに欠けました。そこで今回は、さらにニブ先を研磨してペンポイントを全て削り落とし、カリグラフィーペン並みの縦横差の得られるスタブニブとしました。

20180728_daiso_stub2_01

 ペンポイントがなく、ステンレススチールの横長なペン先となっているのがお分かりいただけるでしょうか?

 真正面から見るとこんな感じです。平たいペン先には余計な(?)ペンポイントが付いておらず、潔くステンレススチールのみのニブとなっています。

20180728_daiso_stub2_02


真裏から見ると、このように横長の平たいペン先となっているのが更に分かりやすいかと思います。

20180728_daiso_stub2_03

 結果として、以前 0.7mm 程度だった縦線の線幅が 0.9mm 程度となり、より筆跡の横幅差が大きくなりました。カリグラフィーペンとして売られている万年筆のニブに近づいたかと。
 ペン先の研磨は入念に行いましたので、見てのとおり角ばった箇所はなく、滑らかなペン先に仕上がりました。書き味も、まったく引っかかりを感じず、Mニブで書いているかのような滑らかさです。

 なかなか良い万年筆に仕上がったかと思います。

LAMY AL-star/safari の引っかかり解消

 今回の物はこれ LAMY AL-star です。説明は不要と思いますので省きます。safari でも基本的には同じかと思います。

20180711_LAMY_00_all



 私の手元に届いた固体は、他の固体に比べて妙に引っかかりを感じるものでした。特に左右に横線を引くような場合ですね。
 ただ引っかかるだけならよくある話しだし、たいていは「使っているうちに引っかからなくなるだろう」ですむのですが、この固体は違いました。紙を削るのです。そして削られた紙はスリットの間にたまっていきます。書いた紙のほうを良く見ると書いた線の中央に白い筋が引かれています。ペンポイントが紙を削った跡ですね。

 対処法としては、いくつか考えられます。
 1 ゴミ箱に放り投げる
 2 ペンクリニックに持っていく
 3 Amazon で新たに LAMY のニブだけを買う
 4 自分で何とかしてみる(自己責任)

 私の衝動としては、選択肢 4 なのですが、物は LAMY です。これまで扱ってきたダイソー万年筆とは話が違います。真正 LAMY AL-star ですので少々躊躇します。
 しかしながら、選択肢 3 のとおり、 LAMY の ニブなら Aamazon で1,800円程度で買うことができます。失敗しても1,800円でリカバリーできるならやっても良いかなと心を決めました。元々 紙を削るようなニブですし、自分でやって失敗しても駄目モトってやつですね。



 とは言っても、まったく経験がないわけではなくニブの調整は安物万年筆などで何度か失敗してますので経験値は少し上がってます。いきなりゴミ箱行きにしてしまうような失敗はないはずです。

 まずはルーペでペンポイントを観察します。観察は重要です。ルーペは倍率 x15 のものを使ってますが、財布に余裕があれば x20 でも x25 でもいいですね。



 以下を観察しました。
 1 ペンポイントは左右でずれてないか?
    ずれてませんでした。これが原因ではなさそうです。
    ペンポイントのずれはよくある不良ではありますが。
 2 ペンポイントに紙を削るような成型不良はないか?
    これもなさそうです。特に紙を削りそうな箇所は見当たりませんでした。
 3 ペンポイントのスリットのエッジの様子は?
    心なしかエッジが立っているように見えます。
    現象としては紙を削り取ってスリットに溜め込むわけですから、これが怪しそうです。

 以上から、ペンポイントのスリットとのエッジを研磨することにしました。用意するのは、ルーペ、ラッピングペーパー(#4000, #8000) くらいでしょうか。研磨に使うラッピングペーパーですが、私は 1 cm 幅の短冊状に切って使ってます。この方が取り回しやすいので。

20180711_LAMY_01_paper

 エッジの研磨方法ですが、プロの方がどのように削っておられるかは知りませんが、私は以下のように、スリットにラッピングペーパーを挟み込んで、スリットのエッジを削るようにペンポイントを紙に押さえつけながら前後に動かして削る方法を考えました。

 手順の最初は、ラッピングペーパーの挟み込みです。ニブをほんの少し紙の上で押さえつけて、開いたスリットにラッピングペーパーを挟み込みます。
 押さえつけすぎるとスリットが開いてしまい元の状態に戻らなくなりますので、力加減は程々に。この程度の隙間があればラッピングペーパーは十分挟み込めるでしょう。
20180711_LAMY_02_slit

 こんな感じに挟み込めました
20180711_LAMY_03_slitpaper

 ペンポイントとスリットのエッジを研磨できる状態まで、ラッピングペーパーをスリットに挟んだままずらしていきます。
20180711_LAMY_04_prefile


 いよいよ研磨です。
20180711_LAMY_05_file

 最初は #8000 のラッピングペーパーから試してみます。ラッピングペーパーの上でペンポイントとスリットのエッジを削るべく、1 ~ 2 mm くらい前後させるような感じでペンポイントを微動させてみます。10 往復程度微動させたらラッピングペーパーを抜いてペンポイントをルーペで観察の後、確認のため紙の上で書くのと同じ要領でペンポイントを横に走らせて見ます。紙を削る症状は心持改善されているようです。研磨と観察・確認を 2 ~ 3 回やってみましたが大きくは改善されないので、今度はラッピングペーパーを #4000 のものにしてみます。
 ラッピングペーパーを #4000 にしてから最初の研磨・観察・確認で紙を削らなくなりました。あと 2 回ほど研磨・観察・確認を繰り返したところ、引っかかりを感じない程度にまで改善されました。これで片方のエッジは完了です。同様に反対側のエッジについてもスリットにラッピングペーパーを挟み込んで研磨・観察・確認を繰り返して満足できる程度にまで改善されました。
 この後、念のため #8000 のラッピングペーパーをスリットに挟み込んでそれぞれのエッジを1度だけ磨いておきました。
 これで一応完成です。

 私の場合は、以上で Al-star のニブをゴミ箱行きにすることなく引っかかりを解決できました。
 くどいようですが、あくまでも自己責任での解決方法です。

 最後に書くのもなんですが、やはり一番良いのは、ペンクリニックに持っていくことでしょうか。

ギャラリー
  • LAMY safari/Al-star で Platinum Preppy Nib を使う  〜完成編〜
  • LAMY safari/Al-star で Platinum Preppy Nib を使う  〜完成編〜
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