LAMYなんだかプラチナなんだかよくわからないタイトルとなっていますが、別の表現をすると
「見た目は LAMY の純正コンバーターに見えるけど、使えるのはプラチナの万年筆、という変態コンバーター」
を作ってみました。

作り方は簡単.....三行で説明できます。
 1. プラチナのインクカートリッジから”口”のパーツを取り出す。
 2. 中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーターの”口”付近を輪切りにする。
 3. 2.の輪切りにしたコンバーターに 1.のパーツをはめ込む

出来上がりはこの様になります。

conv_000


当然ながら何の問題もなくプレピーに挿せます。

conv_preppy_e


インクを吸い上げるとこんな感じで使えます。

conv_preppy_f


三行で説明しましたが、コツもあるので詳細を説明しておきます。

まず、インクカートリッジから”口”のパーツを取り出す手順ですが、以下のようにすれば2〜3分程度で取り出せます。
まず、青線の部分に切り込みを入れます。切ってしまう必要はありません。カッターを使って深さ0.5mm 程度の傷をつけるくらいのつもりで切り込みを入れます。この切り込みは後で入れても良いのですが、この段階でやっておくとやり易いのでまずやっておきます。

conv_Blue


次に、赤線の部分を輪切りにします。”口”のパーツの端から数ミリ離れたところを輪切りにします。

[conv_Red]

conv_Red


輪切りが終わったら、黒線の部分に切れ目を入れます。先程の青線の切り込みに合わせるように切ります。

conv_Black


切れ目の左右をラジオペンチで掴んで引っ張るようにしてカートリッジを引き裂きます。

conv_P2


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さらに切り裂くと”口”のパーツが簡単に取れるようになります。

conv_P5

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もう一つの構成要素「中華万年筆に付いてたりする LAMY風(出来損ないコピー)コンバーター」
は、こんな見かけのものです。

conv_cnv01


LAMY純正コンバーターを使っても良いですが、お高いのでこうしたお遊びには不向きかと思います。
LAMY純正コンバーターを使うくらいならば純正のプラチナ用コンバーターを買えば良い話ですし。
ということで「LAMY 風(出来損ないコピー)コンバーター」を使います。
別の安価な中華コンバーターでも良いのかもしれません。プラチナの”口”のパーツが入るだけの太さが必要なので太いものが望ましいのですが、太過ぎると今後は"口"のパーツが緩く入って、コンバーターを首軸から抜く時に"口"のパーツだけ首軸に残ってしまうという事故も起こりかねません。"口"のパーツが何とか押し込める程度の「LAMY風(出来損ないコピー)コンバーター」が最適かと思われます。

輪切りにするとこんな感じになります。

conv_cnv02

conv_cnv03


この輪切り部分に取り出したプラチナの”口”のパーツを挿しこみます。
少々力づくで入れる必要があるので、その点ご注意ください。最悪割れる場合がありますし、使っているうちに割れることもあろうかと思います。そういうこともあるという点を認識しておいてください。
一方、簡単に入ってしまうようでは首軸からコンバーターを抜く際に"口"のパーツだけ首軸に残ってしまうという事故が起こる可能性もあります。割れない程度に力づくで押し込める、という程度がちょうど良いです。

で、完成です。

conv_LPl

注意
⒈ コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまうという事故が起こる可能性があります。
使用は、替えのきく Preppy などのみとしてください。間違っても Century #3776 などで使用しないように。
⒉ 万が一、コンバーターが割れて”口”のパーツのみ万年筆側に残ってしまった場合、次のような方法で”口”のパーツを取り出せるかもしれません。まず、別途新たな「LAMY 風(出来損ないコピー)コンバーター」を用意して、同じように”口”付近を輪切りにします。輪切りにした部分を万年筆内部に残ってしまった”口”のパーツに押し込みます。その後ゆっくりとコンバーターを抜けば”口”のパーツを掴んだまま抜くことができるかもしれません。
3. 万が一、"口"のパーツだけ首軸に残ってしまったら、"口"のパーツの外側と首軸との隙間にゼムクリップの"U"の部分を押し込んで、勢いよく引っ張ると取れるかもしれません。取れない場合は潔く諦めましょう。諦められる Preppy などでの使用が望ましいかと思います。